施術の進め方
痛みの原因を整形外科学検査法により「筋肉・神経・骨格・関節」に特定し、症状に合わせてマッサージやストレッチ、矯正などを行います。
- 1.カウンセリング
日ごろの動作や過去のケガなど痛みの原因をある程度しぼりこんでいきます。
また、治療方法やご予算など、患者さんに合わせたコースをご提案しています。
- 2.検査
痛みの出かたや関節の動く範囲などから、1.筋肉 2.骨格 3.関節 4.神経の4つに原因を分類します。単純な筋肉疲労や軽度の骨のズレであれば1回の施術で解消しますが、慢性痛になっていたり、関節や神経そのものが傷んでいる場合は何度か通院していただくことになると思います。
- 3.筋肉をゆるめる
上から下までただ手順を踏むようなことはしません。痛みのある所はもちろん、それに関連している筋肉を集中的に手をかけます。文字通り、手をつかって全ての施術を行います。
力加減や体勢(うつ伏せ、仰向け、横向き、座ってなど)も患者さんと相談しながら進めます。遠慮なくご希望を伝えてください。
- 4.仕上げ
●矯正(骨の位置を整えます)
基本的に「ボキボキ」は行いません。患者さんの呼吸とあわせれば無理な力を加えなくても骨は動きます。
もちろん、ボキボキしてほしい方は遠慮なくおっしゃって下さい。スッキリしますよね。
●ストレッチ
筋肉を伸ばすことによってもみ返しを防ぎ、治療効果を長持ちさせます。この際にご自宅での取り組みなどもご提案します。
外反母趾は、つい親指の変形に意識が向かいがちですが、大切なのは「痛み」があるかどうかだと思います。本当のご本人の辛い気持ちは、同じ辛さを経験しない限りきっとわからないのだと思います。
そういう意味で、私も真の辛さは理解できておりませんが、私が小学生の頃から母が外反母趾に悩まされている姿を見てきましたので、他の皆さんもきっと同じかそれ以上にご苦労されているのだとお察ししております。
外反母趾専門治療院での勤務経験、「カサハラ式」の笠原巌先生のセミナーのお手伝い、美脚矯正技術、筋膜矯正技術、テーピング、そして10年に及ぶ施術を通じて学んできたことを全て出し切って、足の問題に向き合います。
写真のように、母指の外側にできてしまったでっぱりは「仮骨」といって、関節に強度を増すためにできた新たな骨ですから元に戻すことはできませんが、
①足の動きに関する筋肉をゆるめ
②関節の動く範囲を少しずつ広げ
③テーピングで関節の安静度を確保し
④足の裏の筋肉をつける
ひとりずつ状態は違いますので、細かい方法は変わりますが、大まかにはこの4つのステップで痛みはおさまります。
写真の患者さんは、足首も内側に流れるクセ(足関節の内反)があったので、外側に向かって力をかけるテーピングも一緒に行うことで太ももから膝にかけて出ていた痛みも解決することができました。
手術をしたのに痛みがひかないという方もみてきましたが、メスを入れる前にこのような保存的な技術を一度お試しになることをおすすめいたします。